家の売却代金はいつ受け取れる?入金のタイミングや注意点も解説
はじめての不動産売却では分からないこともあり、いつ頃売却代金を受け取れるのか不安になる方も少なくないのではないでしょうか。
大きなお金が動くからこそ、売却の流れや売却代金を受け取れるタイミングをしっかり把握しておく必要があります。
この記事では、家の売却代金を受け取れるタイミングと入金される期間、注意点を解説します。
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家の売却代金はいつ受け取る?支払われるタイミングについて
家の売却代金を受け取るタイミングは、買主と売買契約を結ぶ時と、物件引き渡し時の2回に分けられます。
まずは、不動産売却の基本的な流れを把握しておきましょう。
●相談・査定依頼
●媒介契約の締結
●売却活動を開始
●売買契約の締結
●決済・引き渡し
家や土地などの不動産を売却する際は、はじめに仲介を依頼する不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約の締結すると正式に売却活動がスタートし、さまざまな媒介を利用して物件情報を拡散します。
買主が見つかったら不動産売買契約を締結しますが、その際には「手付金」を受け取るのが一般的です。
この手付金は不動産売買が成立したあとに、売却代金の一部として充当されます。
そして、買主に物件を引き渡す際に、手付金以外の代金を受け取る流れです。
ここからは、それぞれの支払いタイミングについて具体的に解説しています。
1回目:売買契約を結ぶ時(売却価格の5%〜10%)
1回目の入金である手付金は、売買契約書を結んだ後に支払われます。
この手付金には、売買契約が成立した証明だけでなく、契約解除時の違約金としての役割もあります。
金額の相場は売却価格の5%から10%ですが、買主と売主の合意があれば自由に設定することが可能です。
2回目:物件を引き渡す時(売却価格の90%〜95%)
2回目の入金は、買主に物件を引き渡す時で、売却金額から手付金を引いた残代金が支払われます。
たとえば、5,000万円の家を売却し、買主から手付金として500万円を受け取っているとしましょう。
この場合、物件を引き渡す時に「5,000万円 - 500万円 = 4,500万円」を受け取ることになります。
残額は銀行振込で支払われることが一般的ですが、現金で支払われる場合もあります。
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家の売却代金はいつ手元に入る?取得までの期間
売却代金が支払われるタイミングはわかりましたが、お金が手元に入るまでにどのくらいの期間が必要なのでしょうか。
不動産会社の仲介によって家を売る場合、売却完了までに平均で5か月から7か月ほどかかるといわれています。
家の売却に6か月かかると考えた場合、手付金と残代金を受け取るタイミングは、それぞれ以下のとおりです。
●手付金:売却開始から4か月から5か月後
●残代金:売却開始から6か月後
家は売り出したからといって、すぐに売却できるとは限りません。
また、買主が見つかった後も、住宅ローンを利用する場合は審査時間なども必要です。
転勤や住み替えなどで売却を急いでいる場合は、なるべく早めに不動産会社にご相談ください。
なお、不動産の売却方法には仲介のほか、「買取」といって不動産会社に家を直接売る方法もあります。
買取の場合、仲介のように買主を探す必要がないので、2週間から1か月程度で現金化が可能です。
ただし、売却価格が市場相場よりも約2~3割低くなるため、高値で売りたい方は仲介での売却がおすすめです。
物件によっては売却期間が長引く可能性がある
先述した売却期間はあくまでも目安であり、物件によっては倍以上かかったり、もっと早く売却できたりすることもあります。
たとえば、駅の近くにある物件と駅から離れた物件では、一般的に前者のほうが需要が高いため、早期売却がしやすいでしょう。
一方で、駅から遠く離れた物件は、利便性を求める方から敬遠されやすく、売却に時間がかかる可能性があります。
また、不動産を売り出す時期も売却期間に影響します。
繁忙期は問い合わせや内覧対応が増えるため、査定や売却を依頼しても返事が返ってくるまでに時間がかかるかもしれません。
不動産業界の繁忙期とは、新生活のスタートで物件の需要が高まる1〜3月や、転勤によって人の移動が増える9〜10月などです。
ただし、この時期は不動産需要が高まっているため、売却のタイミングを合わせれば早期売却が見込めます。
繁忙期にはすでに家を売り出している状態にもっていくためにも、売却を決めたら早めに行動しましょう。
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家の売却代金はいつ受け取れる?確認しておきたい注意点
不動産売却では、仲介手数料や税金などさまざまな諸費用が発生します。
なかには、売却代金を全額受け取る前に支払いが必要になるものもあり、仲介手数料もその1つです。
仲介手数料とは、不動産会社の仲介によって、無事成約となった場合に支払う成功報酬のことをいいます。
仲介手数料は「売買契約締結時」と「物件引き渡し時」に半額ずつ支払うケースが一般的です。
売買契約時の支払いでは、まだ手元にまとまったお金が入っていません。
そこで「手付金を仲介手数料の支払いに充てよう」と考える方もいらっしゃいますが、手付金を使うと後で苦労する可能性があります。
ここからは、手付金を受け取る際の注意点を2つ解説します。
注意点①手付金は保管しておく
手付金を受け取ったらすぐに使わずに、契約が完了するまで保管しておくことをおすすめします。
なぜなら、手付金受領後に契約がキャンセルとなり、買主へ返還しなければならないケースもあるためです。
売買契約締結後に買主からキャンセルしたいと要望を受けた場合、売主は受け取った手付金を返還する必要ありません。
しかし、売主の都合で一方的に契約をキャンセルする場合は、受け取った手付金の倍額を買主に支払う必要があります。
たとえば、手付金として500万円を受け取っている場合、契約をキャンセルするには、買主に1,000万円を支払わなければなりません。
また、特約により契約解除となった場合も、売主は手付金を全額返還する必要があります。
買主が住宅ローンを利用する際は「住宅ローン特約」をつけるのが一般的です。
住宅ローン特約とは、買主がローン審査に落ちた場合に、違約金なしで契約をキャンセルできる特約です。
この特約をつけている場合、仮に買主の審査が通らなければ、売主は無条件で手付金を返還しなければなりません。
万が一のことを考えて、手付金は受け取ったあとも手をつけずに、決済完了まで保管しておきましょう。
注意点②売却代金の決済方法は慎重に決める
基本的に、手付金は現金で支払われますが、物件引渡し時に受け取るお金は高額なため、振り込みによる決済が多いです。
振込の場合は、入金されたかどうかをスマートフォンでチェックするか、家族に記帳を依頼して確認すると良いでしょう。
現金で決済する際は、不動産会社の事務所もしくは金融機関の契約室でやり取りするのが一般的です。
いずれもプライバシーに配慮した空間ではありますが、大金をもって移動するのに不安を感じる買主も少なくありません。
盗難や紛失などのトラブルを防ぐためにも、売却代金は現金で受け取りではなく、振り込みにするのがおすすめです。
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まとめ
家の売却代金は、売買契約を結ぶ時と物件を引き渡す時の2回に分けて受け取るのが一般的です。
売買契約締結時に受け取るお金は手付金と呼ばれ、売却代金の5〜10%程度が目安です。
契約解除のリスクもあるため、手付金はすぐには利用せず、保管しておくことをおすすめします。
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