不動産の売却期間の目安は?長引く原因や対処法も解説

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立石 天真

筆者 立石 天真

不動産キャリア15年

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不動産の売却期間の目安は?長引く原因や対処法も解説

不動産を売却したいと考えても、条件によってはなかなか買主が見つからないケースがあります。
不動産をできる限り早く売却したいのであれば、売却期間が長引く原因を把握し、適切な対策を講じることが大切です。
そこで今回は、不動産の売却にかかるおおよその期間や不動産の売却期間が長引く原因、長引かせないためにできる対処法について解説します。
売却をお考えの方は、ぜひ今後の参考になさってください。

不動産の売却にかかるおおよその期間はどのくらい?

不動産の売却にかかるおおよその期間はどのくらい?

不動産を売却するにあたっては、まずどのくらいの期間がかかるのかを知っておくことが大切です。
ここでは、不動産の売却にかかるおおよその期間について解説します。

不動産の売却にかかる期間の目安

一般的に、不動産の売却にかかる期間の目安は3~6か月ほどとされています。
たとえば、公益財団法人東日本不動産流通機構によると、中古マンションの売却にかかる平均期間は約2か月半であり、中古一戸建ての売却にかかる平均期間は約3か月半です。
ただし、不動産の条件によっては3か月もかからずに売却できることがあります。
一方で、6か月以上が経過しても買主が見つからず、売れ残る不動産も少なくありません。

不動産売却の流れと期間①査定~媒介契約の締結

不動産を売却する際には、まず不動産会社に査定を依頼し、査定価格を算出してもらうのが一般的です。
不動産売却の成否は売り出し価格の設定に大きく依存するため、不動産会社から提示された査定価格の根拠を確認することが重要になります。
そのあと、信頼できる不動産会社と媒介契約を締結する流れですが、ここまでにかかる期間の目安は2週間から1か月です。

不動産売却の流れと期間②売却活動~売買契約

不動産会社と媒介契約を締結したら、売却活動をおこなってもらい、購入希望者を探してもらいます。
購入希望者が現れた際には、売却価格や引き渡し時期などの諸条件を交渉し、双方が納得すれば売買契約を締結する流れです。
売買契約を締結するまでには、複数の購入希望者の内見にも対応しなければならず、意外と時間がかかる傾向があります。
売却活動から売買契約の締結まで、少なくとも1~3か月はかかると見込んでおくようにしましょう。

不動産売却の流れと期間③売買契約~不動産の引き渡し

売買契約を締結しても、すぐに不動産の引き渡しがおこなわれるわけではありません。
購入希望者が住宅ローンの利用を検討している場合、金融機関の本審査の結果が出るまで時間がかかります。
本審査の結果が出るまでにかかる期間は約2週間ですが、1か月ほどかかるケースも珍しくありません。
そのあと、購入希望者が無事に金融機関の本審査に通過した場合、残代金の決済と不動産の引き渡しを同日におこないます。
売買契約から不動産の引き渡しまでにかかる期間の目安は1~2か月です。

不動産の売却が長引く原因

不動産の売却が長引く原因

不動産の売却期間の目安は3~6か月ですが、物件によってはさらに長引く可能性があります。
工夫次第では不動産の売却期間を短縮できることがあるので、事前に長引く原因を知っておくようにしましょう。
ここでは、不動産の売却期間が長引く原因について解説します。

不動産の売却期間が長引く原因①売り出し価格が相場よりも高い

不動産の売り出し価格が周辺相場より高く設定されていると、売却期間が長引くことがあります。
中古住宅を購入する方はリフォームを前提としていることが多いため、できる限り安く買いたいと考えています。
そのため、周辺で同じ条件の不動産が相場に近い価格で売りに出されている場合、購入希望者はそちらに流れる傾向があるでしょう。
また、売却したい不動産の購入希望者がなかなか見つからないときには、値下げを余儀なくされます。
しかし、値下げの回数が多すぎると、買い手側に「さらに下げるのではないか」という心理が働き、結果的に売却期間が長引く恐れがあるため、注意するようにしましょう。

不動産の売却期間が長引く原因②立地条件が悪い

立地条件の悪さも、不動産の売却期間が長引く原因の一つです。
基本的に、不動産は駅に近く、商業施設や教育施設が充実しているエリアにあるほど需要が多くなる傾向があります。
そのため、最寄り駅から徒歩20分以上かかるなど立地条件が悪い場合、売りに出しても売却期間が長引く事態に陥る可能性があります。

不動産の売却期間が長引く原因③時期が悪い

不動産の売却期間が長引く原因として、売り出す時期が悪いことも考えられます。
一般的に、転勤などで人の移動が多い春や秋は、不動産が売れやすいとされています。
一方で、不動産の購入希望者が少ない夏や冬に売りに出しても、需要がないために売却期間が長引くことにつながる可能性があるでしょう。
ただし、不動産が売れやすい時期はエリアによって異なります。
そのため、不動産を早く売却したい場合は、地域の不動産会社に不動産市場の動向を確認し、適切な時期に行動に移すことをおすすめします。

不動産の売却期間を長引かせない対処法

不動産の売却期間を長引かせない対処法

不動産の売却期間をできる限り短くしたいのなら、長引く原因に対する適切な対処法の実行が欠かせません。
ここでは、不動産の売却期間を短くするためにできる対処法を解説します。

売却期間を短くする対処法①販売価格を相場より安く設定する

不動産にはエリアごとに相場が存在しており、それよりも高い価格を設定すると売れ残る可能性があります。
そのため、不動産を売り出す際には、不動産会社のアドバイスを受けたうえで適切な販売価格を設定することが重要になります。
不動産の資産価値は時間が経つごとに下がっていくため、少しでも高く売却したい場合は、価値の高い「今」の時点で適切な対処法を講じることが欠かせません。

売却期間を短くする対処法②内見前に整理整頓を徹底する

不動産を売却する際には、購入希望者からの内見要望に対応するのが一般的です。
内見は不動産売却の成否を決める重要な工程の一つです。
室内が物で溢れていたり、水回りがカビなどで汚れていたりすると、購入希望者の印象を悪くし、売れ残る可能性があるでしょう。
したがって、不動産を売却する際は掃除や片付けを徹底し、購入希望者に良いイメージを持ってもらうことが重要になります。

売却期間を短くする対処法③不動産会社の買取サービスを利用する

不動産の売却方法には、不動産会社に購入希望者を探してもらう「仲介」以外に、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」があります。
買取では不動産会社が買主となるため、仲介とは異なり売却活動をおこなう必要がありません。
そのため、売却期間を短縮できるのが買取のメリットと言えるでしょう。
ただし、仲介では市場相場に近い価格で売却できるのに対し、買取では相場の7~8割ほどの価格になります。
相場より安くなっても構わないので早く売却したい方は、買取に対応している不動産会社に相談しましょう。

まとめ

不動産の売却にかかる平均期間は3~6か月ですが、条件によってはそれより早く買主が見つかることもあれば、1年以上かかってしまうケースもあります。
不動産の売却価格が長引く原因としては「売り出し価格が高い」「立地条件が悪い」「売り出す時期が悪い」などが挙げられます。
不動産の売却期間をできる限り短くしたいのなら、どのような原因で売却できないのかを把握したうえで適切な対処法をおこなうことが大切です。


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